半田

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ぴかぴかにしない決断 それが文化を守るということ

2025年の仕事で最もチャレンジングだったものの一つが、今回ご紹介する「獅子屋形の修理」です。獅子頭(ししがしら)を内部に納めた、御神輿のような大きさの屋形で、これを担ぎ台に乗せ巡行します。今回修理させて頂いたのは愛知県東海市 高横須賀町 諏訪神社さまで保管されている市指定有形文化財の獅子屋形です。今回の修理は「現状のままを残す」修理です。“漆塗り直し”でも“金箔リニューアル”でもありません。私たち施工側からすると、これらは大変に勇気の要るチャレンジングな事業です。なぜなら「新品のように仕上げない」という姿勢は、文化財保存や伝統建造物修理において最も誤解されやすい部分でありながら、最も重要な根本だからです。文化財修理においては、外観を新品同様に整えることが「完成」とは限りません。むしろ、古いものの持つ時間の痕跡を保ち、現状を尊重することこそが「保存修理」の本質と思います。
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魂こもった「吹き流し竿」の制作

2025年も桜咲く季節となりました。ことしは春祭りに合わせ「吹き流し竿」が完成しました。手間を掛けた逸品ですので、ご紹介したいと思います。■ 吹き流しの竿とはその名の通り、竿です。丸い棒です。が、下写真を見れば、どんな棒でも良いわけではない...
おしらせ

第9回はんだ山車祭りの全国放送に出演しました

あっという間に12月になりました。祥雲です。去る10月に行われました、5年に一度の大祭「はんだ山車まつり」の全国放送に祥雲代表の山梨が解説者としてスタジオ出演いたしました。半田は愛知県の知多半島に位置し、私たち祥雲は20年以上こちらでお仕事...
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山車幕の”復元”新調 -上半田北組唐子車

山車の見送り幕「桐に鳳凰」刺繍幕を復元新調。羅紗に本金糸による刺繍。旧幕を手書きトレースして、細部まで完全な下絵を作成。表地は羅紗(羊毛)、裏地は絹で「雲立湧」(有職文様)、金襴は「霰に鳳凰」としました。
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祥雲の忘れられないお仕事 山車彫刻「玉匣社」

祥雲の忘れられないお仕事 山車彫刻「玉匣社」静岡県磐田市中泉久保町|25年ほど前のお仕事、山車「玉匣社」山車一式の彫刻。懸魚・鬼板・欄間・脇障子・御簾脇・腰板・蟇股・木鼻・獅子・獏すべての彫刻を一から建造。宮大工の技と彫刻の技の融合で、素晴らしい山車が完成しました。中国の故事二十四孝や仙人たち、楽しい姿を見せる唐子、守護者である青龍・朱雀・白虎・玄武。神功皇后に応神天皇を抱く武内宿祢(宿禰)など様々な題材を大胆に取り入れたとても見応えのある山車となりました。