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■祥雲のルーツ

祥雲は山車・工藝品の修理を専門とする会社です。

そのルーツは大正時代末に初代山梨鉄蔵が興した「山梨工藝」のものづくりにあります。木工、指物、漆、木彫刻、蒔絵、漆箔の職人が寝食を共にしながら工藝品の製造・修理を行なっていました。 須弥壇(寺院仏具)や山車彫刻、指物、仏壇などの工藝品の製造には、本体の製作だけでなく、装飾を施し意匠をこらすため漆や錺金具など、幅広い工藝分野の知識と技術が必要です。山梨工藝では、専門が異なる複数の職人が集うことで、繊細で美しい工藝品の製造を可能にしていました。

祥雲のルーツ

作るものに相応しい木目を得るために木材を厳選すること。繊細なものづくりだからこそ狂いの少ない十年以上天然乾燥させた材料を使うこと。漆や蒔絵、餝金具など多岐に渡る知識を学び、技術を磨いていくこと。曲線や線の美しさにとことんこだわること。そして何より手間を惜しまないこと。鉄蔵が大切にしてきたものづくりのこだわりが、大正昭和から平成令和と時代を超えて、 祥雲のものづくりの根幹となっています。

■大切な「モノ」を修理する仕事

お祭りの山車・神輿や社寺建築は、長い時間を経て日本人の精神性が洗練され形になった「モノ」だと考えています。長く修理しながら使い続けることを前提に作られたそれらは、確かな素材と技術で作られ、百年、二百年と大切に伝承されてきました。だからこそ、修理が必要になった時、私たち技術者は学んできた知識と高い技術の手仕 事で応じなければなりません。それは、皆さんから依頼を受けた大切な「モノ」であることはもちろんのこと、建立した職人達に恥ずかしくない仕事で応えたいという思いと、負けるものか!というプライドがあるからです。山車・神輿などの「工藝品」は、実に多くの工藝分野の技術で成り立っています。 修理中、過去の名もなき職人の素晴らしい手仕事に驚かされることが少なくありません。現在では入手できない原材料であったり、解明できない調合であったり、込められた手間と技術に頭が下がるばかりです。

大切な「モノ」を修理する仕事

ただ、それらの素晴らしい仕事も、「モノ」を伝継してきた皆さんと私たち修理技術者が共に学び・正しく理解し・後世に伝えていかなければ、この世から消えてしまう危うさを持っています。もともと漆塗りだったものを、手間の掛からない吹付の塗装を行ったため、見る影もなくなった彫刻。水銀鍍金の美しく貴重な被膜を削り取り、電気メッキの安易な修理を行ってしまった錺金具。薬品を使って洗浄してしまったために変色してしまった木地彫刻。正しい知識を持たず、手間や労力を惜しみ、誤った修理をされたばかりに、取り返しのつかない状態となってしまった事例は数多く存在します。先人が残した大切な「モノ」が持つ魅力は、正しい知識に基づいた伝統技法によって初めて後世に残すことができるのです。私たちは修理を通して、皆さんの山車をいつまでも郷土自慢の「大切なモノ」として後世に伝えられていくよう、日々精進して修理に向き合ってまいります。

所属団体

  • 祭屋台等製作修理技術者会 認定技術者
  • 日本伝統建築技術保存協会
  • 川越市文化財保護協会
  • 静岡県文化財保存協会
  • 静岡県民族建築技術協会
  • 静岡文化芸術大学 非常勤講師

祥雲

設立年月日平成17年5月9日
資本金3,000,000円
代表者山梨由博
本社住所静岡市駿河区八幡3-18-20

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