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養老高田まつりの名高いものといえば・・・

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こんにちは 祥雲 です。

秋のお祭りシーズンはちらほら明るい話題も耳にするようになりました。お祭り関係者のみなさんができる範囲で努力をされている結果だと思います。

さて、今日ご紹介するのは「養老高田まつり」。素晴らしい立川流(たてかわりゅう)彫刻で知られています。

■彫り物の表現力

この腰彫は決して厚い材料ではないのに(←ここがすごいところ)水の流れの表現が素晴らしく、水鳥が水を押しのけて進んでいく様子がよくわかります。

■山車、やま、軕!

ここでは山車を

と呼びます。

まるで山にわっぱが付いたような、大きなものがやってきた印象を受ける一文字です。

この写真は実は15年ほど前です。この西組さんの山車は江戸時代建立。名古屋型の山車に近い印象を受けますが、目を見張るほど大きく高さもあります。

狭い路地でいつも前を向けるよう、上半分がくるりと回ります。江戸時代からこの形式だそうです。最初に考えた人はすごい

■養老高田で名高いもの

この高田まつりで名高いもの・・・それは長野県諏訪の大工立川和四郎冨昌と冨種の作と言われる彫刻「松に鷲」有無を言わさぬ彫刻芸の最高峰だと思います。

江戸時代に彫られた彫刻です。彫刻の凄さは言うまでもありませんが、この素晴らしい保存状態にも驚嘆します。

頭から背中にかけての逆立った羽と猛禽らしい眼光、ぜひ直接ご覧になることをおすすめします。古今東西さまざまな山車彫刻がありますが、間違いなく人を感動させる彫刻の一つです。

■あこがれて

祥雲でもこの彫刻にずっと憧れリスペクト、恐れながらも彫らせていただいたことがあります。

(左)祥雲 (右)立川

本物は凄すぎて超えることは並大抵のことではできません。

写真もない時代、躍動感あふれる鷲の一瞬を捉え、彫刻にしてしまう立川の技には脱帽せざるを得ません。

■もっとあこがれて

さて、同じくこちらは鸚鵡(おうむ)。自然の生き物は本当に色々な構図を私たちに教えてくれます。日本人の自然に対する美意識が鋭いという事もあるのでしょう。花鳥風月の素晴らしさです。

(左)祥雲 (右)立川

やはり本物には…(以下略 鸚鵡の細かいディテールや植物など努力を見て頂けたら幸いです。

祥雲の「松に鷲」は10月の静岡県掛川市「掛川祭」旭町の脇障子に、オウムは同じく10月静岡県磐田市の「府八幡宮例大祭」の玉匣社にて見ることができますので、来年こそはぜひたっぷりとお祭りを楽しみたいですね。

■錺金具の技術にも刮目

この脇の金具、蒔絵ではありません、金具なんです(刮目)

これが金具!たしかに釘で打ってあります。山ぶどうの実、鳥のとまっている木の幹、梅の花と枝、どれも素晴らしく、本当に価値のあるものです。

養老高田のお祭り、静岡からですと少し遠いですが、またあの鷲に会いに行きたいなと思うお祭りです。ちょと古いポスターですが、掲載します。

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